
SOUL SCREAMのMCとして知られるHAB I SCREAMのソロ3作目。ナチュラル指向な作風を継承しつつ、生楽器を導入したサウンドとジャンレスなプロデューサー陣および多彩な客演陣を招いて前作を超える試みに挑戦した意欲作!!
世界で人気のSOIL&"PIMP" SESSIONSから丈青(PIANO)とタブゾンビ(TRUMPET)、Keycoのバンドのバンマス・TEAによるスペシャルユニット、レゲエの現場で引っ張りだこのバンドSTONED ROCKERS、EXILE等も手がける売れっ子BL、SOUL SCREAMの盟友Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORYなど超強力な制作陣を迎え、また客演陣もJUJUとのDUETも話題のJAY'ED、女性ラッパーCOMA-CHI、PUSHIMの妹 YOUNGSHIMなどに加え、レゲエ界からFIRE BALLのTRUTHFUL(a.k.a. STICKO)もフィーチャリング。ピースで聴きやすいサウンドを目指したアルバム。
オープニングを華々しく飾る1曲目は盟友 Mr.BEATS トラックで!愛をコンセプトにコミカルに仕上げてみました。チアガール風なコーラスが曲を盛り上げてくれます!
誰だって輝き満ちた人生を理想として描いているはず。現実の厳しさに負けず心の声に従い光を手に入れよう。
人生の主役は君自身であり他の誰にも演じられない。役になりきり映画のようなストーリーを完成させよう。
「待つのが辛い? 待たすのが辛い?」大事な時に伝えたい・・・気持ちを素直に伝えられたら・・・待つほうも、待たすほうも気持ちが楽になれるというヒューマニズム。
大切な物は無くして気付くことが多い。男目線で、恋愛観を綴ったラブバラード。OUTROではRINOが語ってくれました。
学生時代、毎日のように遊んだ友達も今となっては連絡が途絶えてしまった、そんな友人の顔を思い浮かべ再開のきっかけになってくれたら。
BlogやMyspaceのテクノロジーによって、海外との時差も距離もなくなった現代。アメリカにオーバーステイし日本に戻れなくなったマイメンに会いにロス行きのチケットをゲットした時から運命のイタズラが始まるドキュメンタリー。
人生は紙一重 何が起こるかわからない。日々サバイブし続けるコンクリートアンセム。
アルバム最後のフィーチャリング・ゲストは此の男で締めくくる。やはり此の相性はパねえって事を裏付けた。囚われの身となった仲間の無実を訴えるハードコアソング。
からくりや錯覚で、人を虜にし人を騙す裏ビジネスが此の世には存在する。頭脳派のペテン師AB(アヴィ)と右腕のZACK(ザック)は映画”リボルヴァ”からニックネームだけ引用。ストーリーはアメリカンマフィアの本当にあった話。
オレが音楽を通し夢を追えるのも家族の支えや協力があってこそ。日頃の感謝の気持ち「ありがとう」をはじめてラップにした男泣きソング。
戦争をテーマに、古き良き日本人としてのプライドを掲げた。「平和は忘れた頃に戦争がまたはじまる」
見上げれば 輝く星空 地図とコンパスは胸の中 行こうぜBredren この道を 行けば奴が待ってるだろ?(from DEAL FOR REAL) HAB I SCREAM 、彼はまるで「」のようなMCだ。
それは古代から平和、友愛の象徴であり、340度のワイドな視界と優れた方向感覚を持ち、ずば抜けた身体能力と頭脳で知られる“空の王者”でもある。大都会から森林、砂漠など様々な環境に適応し、時に変身する習性をもつ鳩。そこに空を飛べない人間ならではの「感性/想像力」と、それを伝える「言葉」が加わったのが、HAB I SCREAMというMCの存在なのではないか、とさえ思う(何気にステージでも“両手を広げる”ポーズが多かったりする・・・・)。Flow, Rhyme, Beats & Lifeを信条に、ダブルミーニングを含めて「何が言いたいのか」が常に明確な真にリリカルなアプローチをベースに、洗練されたリズム、ライムを送り出す研ぎ澄まされた波動のようなフロウ。まるで上空から俯瞰するようなストーリーテリングの妙(想像力で空を飛ぶ)。
メッセージこそを重要視したリアリティー・コンシャスな世界観。それは、順を追って彼の作品を聴けば明らかにな通り、フレキシブルを地でゆく鳩のごとく ビート(環境)に合わせて変化・進化しているのだ。
つまり、HAB I SCREAMはグループ(=SOUL SCREAM)であっても、ソロであっても「常に今現在」=同時代性を意識している、ということだ。だからこその“マイクの申し子”。
そして、そこにはアーティストとしての思想・哲学に関わるブレはない。どんなに冒険しようが、かならず巣に帰ってくる鳩のように。
「待つ身が辛いかね。(それとも)待たせる身が辛いかね?」そんな悲哀(太宰ISM?)=人間の業も、憎しみは憎しみしか生まないという歴史が証明する事実や、いつもどこかで見守ってくれるよな無償の愛も、『PALPABLE』というタイトルの如く“リアルに感じさせてくれる”アルバム。彼のやり方、言葉、物語に魅せられた者にとって、本作がまた“かけがえのない”作品の一つである事は言うまでもないだろう。You Scream?
2009年7月 二木崇(D-ST.ENT)